先日新潟で開催された地域活動イベントに関して
うちの実家 河田珪子さんより寄稿をいただきました。
この時期、めずらしい程の天候に恵まれた10月14日の土曜日、新潟市でも団塊の世代やすでに退職している人、勤労者の方を対象に地域活動のきっかけ作りの場が設けられました。新潟版「お父さんの帰りなさいパーティ」とでも言いましょうか。主催者は、新潟市内を中心として活動しているNPOやボランティア、中間支援団体など82団体の「ごちゃまぜネットワーク」と「(社)新潟市社会福祉協議会」、「(財)さわやか福祉財団」です。
当日の新潟市内は、大きなイベントがいくつも重なっていたにもかかわらず、648人もの参加者で大きな会場がいっぱいになりました。
海辺の景観抜群のきれいな会場と、青く澄んだ秋空、ぽかぽか陽気もよかったようですか、やはり一番よかったのは(財)さわやか福祉財団の堀田力さんの「再びの生きがい」という演題での講演だったと思います。多くの参加者が納得でき、共感したようです。
今回の出会いの場の開催については、いくつか特筆すべき事があります。
一つはごちゃまぜネットワークの存在です。このネットワークは介護保険が始まった平成12年から準備をし、13年に第1回目の集まりを持ちました。
当時、新潟市内、近隣市町村にも助け合い活動団体がいくつもできてきていました。その一方で様々なニーズが寄せられ、内容や地域によってはお断りせざるをえない事も出てきていました。思いついたのがうちにはできなくても他ではできるかもしれないという、一番簡単なニーズ優先の解決方法だったのです。
第1回目は13団体が集まりました。趣旨は、「お互いの手のひらの宝物を見せ合いましょう。そして顔の見える中で安心して、相談者の方に情報提供しましょう。」代表者もつくらず、司会者も挙手で、年2回ほど集まるだけの、緩やかなつながりがよかったのか、様々な内容の団体が集まり今年の2月には65団体を超えるまでになっていました。
昨年の7月、名古屋で労働者福祉協議会の全国大会が開かれ、田中尚輝さんの講演があり、私もシンポジストとして呼んでいただきました。
その際に、八王子で開かれた「お父さんの帰りなさいパーティー」の報告がありました。それ以来、ずっと心に残っていた私は今年の2月、ごちゃまぜネットワークの場で「団塊の世代とお見合いパーティーをしませんか?」と提案し、満場一致で決まり今回の開催となったものです。当日はそれぞれの団体がテーマごとに集まり活動を紹介し新潟市もコミュニティビジネス立ち上げのコーナーを出すなど、文字通りごちゃまぜの場になりました。今後が楽しみです。
河田 珪子
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