NPO法人 北九州あいの会 の新着情報

2008年07月24日

“私たちに、求められているもの”

私が、あいの会で働き始め、早いもので丸6年が過ぎました。ケアマネージャーとしての仕事は、初めてだったのですが、NPOの介護事業所で行われている様々な活動を知る中で、在宅生活を望む利用者のニーズに応え、「できる限り住み慣れた所で、生き生きと」という理念を実践している現場をいくつも経験させていただきました。

その間に介護保険制度の改定が行われ、事業所の運営は厳しさを増してきました。制度について、様々な批判も叫ばれています。しかし「介護」の質をより良くしていこうという理念については、国も現場の私たちも、同じ方向性ではないかと思っています。介護報酬を削られるのは確かに辛い。でも果たして、本当の意味で報酬に見合った「専門的な」介護を私たちは実践できているか・・?国が求めているサービスは、もっとレベルの高いものなのかもしれない、と自分自身思うことが多くあります。

介護保険が始まり、介護サービスは確かに充実してきました。ニーズに応える事業所の数は増え、家族の介護負担はかなり軽減されたのではないでしょうか。この数が需要に達してきた今、まさにより質の高いサービスが要求されています。いわゆる営利団体の事業所も、保険サービスはもちろん保険外の部分で、いかに利用者のニーズに応えるか、工夫を凝らしているようです。利用者や他事業所から「選ばれる」特色あるサービスが、必要とされています。
では、私たちNPOあいの会にできることは何か・・・?いま、この厳しい状況だからこそ、自分たちの活動を見直し、より質の高いサービス、本当に必要な介護について皆で考える機会が必要だと思います。

つい最近、私の祖父母も介護サービスを受けなければならない状況になりました。自分の家族に対して考えるように、利用者の皆さんにも親身になって接しなければと思います。自分の家族にしてあげたい介護、レクリェーション、相談・・・。自分の普段の利用者さんに対する接遇態度や日常業務をそのまま家族に提供できるだろうか・・・そう考えると、まだまだやるべき事はたくさんあるなぁと痛感させられてしまいます。この「当事者」の視点を、NPOは大事にしていくべきだとも感じています。また、「地域に根ざす」ということも、今後の介護サービスに欠かせません。以前に私が勤めていたリハビリテーション病院では、その頃からリハビリの領域でも地域に目を向けた活動が盛んで、私たちも勤務時間外に小学校で車椅子体験学習をしたり、訪問給食の弁当配達をしたりしました。介護福祉、医療、そして地域に暮らす方たちとの接点を、地域での活動に参加してつくっていくことも大切です。

今後ますます在宅で暮らす高齢者、障がい者は増えていくでしょう。どんな方も、自分の住み慣れた家で、家族や地域の方々と共に暮らす姿は、本当に生き生きとして見えます。そのお手伝いを少しでもできるように、私も会の一員として、日々精進したいと思います。
刀根慶子(ケアプランサービス管理者)


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