愛知県2年目採用職員のSです。11月27日(日)に、名古屋工業大学で行われたアレルギー大学研究実践講座 記念講演・研究実践報告に参加しました。
研究報告では、藤田保健衛生大学の太田理会先生から、今ホットな話題である石鹸によって引き起こされたアレルギーに関するお話がありました。問題となっている商品以外にも多くの化粧品に原因物質が使われていること(ただし、問題が発覚してから除去されているとのこと。)や、天然由来の成分を使っていても思いがけずアレルギーが起こることが、今回の件を機に分かってきた事などが紹介されました。また、名古屋学芸大学大学院の寺倉里架先生からは、外食も楽しみたいというアレルギー患者さんにとって安心・安全な食事を提供するにはどうしたらいいのか、飲食店の問題点を挙げて解消していくにはどうしたら良いのかというお話がありました。
「食物アレルギー診療ガイドライン2012解説」というテーマで行われた藤田保健衛生大学 坂文種報徳會病院 小児科教授である宇理須厚雄先生による記念講演では、今年10月に医師向けに出されたガイドラインについて、ポイントや変更点が分かりやすく説明されました。また、エピペンの実習も行われ、アレルギーっ子のお母さんや園などでアレルギーっ子を担当している方など5人の方が体験されました。
午後からは、アレルギー大学を修了された方々6名が現在実践していることや研究について発表を行い、アレルギー大学で学んだことが幅広い分野で実践されていることが分かりました。
午後の記念講演では、東京大学大学院農学生命科学研究科 食の安全研究センターの足立はるよ先生から、モデルマウスを用いた実験で食物アレルギーの発症から寛容の機構を解明するという最先端の研究の紹介が行われました。
今期最後の講座ということもあり、身近なことから学術的なことまで幅広い内容でした。また、各講演後の質疑応答以外にも休憩中に発表された先生方に質問される方や周りの人とディスカッションされている方もいて、受講生の関心の高さを感じ取ることができました。
(愛知県職員研修生S)
- 愛知県職員研修生 さんの日記
- (子ども)-(愛知県職員研修生Sさんの日記)
- at 22時07分
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