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2018年09月05日

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NPO法人 日本ゴールド倶楽部 の仲間たちの日記

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2006年12月25日

人間の性(さが)〜本間政府税調会長辞任に想う

本間正明政府税調会長が12月21日に辞任しました。これによって、安倍首相の求心力や支持率の低下がますます進むようになりますが、そのことではなく辞任原因になっていることについての感想を書きます。
 本間さんは経済学者として優秀な人で、私が最初に関心したのは高齢化社会の進行と社会保障費の伸び、それを「国民負担率」として計算し、予測したことでした。これは1993年のことで、私は翌年出版した『高齢化時代のボランティア』(岩波書店)にこのデータを使わせていただきました。その後、私も熱心に関与しましたNPO法の成立(1998年)にも応援していただき、「NPO学会」の創立を提唱し、その初代会長に就任した人です。
 ところが、今回のような結果になったことは残念なのですが、そこにははっきりした原因があります。それは、権力の怖さであり、「権力に取り込まれる」ということです。
 彼は小泉内閣で重宝に扱われ、暦年の自分の主張の一部が政府の方針になっていきます。このように権力の近くに存在するようになると企業や社会的な有力者が彼に擦り寄ってくることになります。そして、お金回りもよくなります。ですから、大阪北新地のホステス(?)とも仲良くなることができるわけです。
 こういう状態になることが危険なのです。知らないうちに権力に取り込まれ、自分を見失うことになるのです。そして、気がついたら「裸の王様」になってしまうのです。今回の事件の発覚は「内部告発」であったと私は思います。本間さんからすれば、身内と思っている財務省、国税庁の関係者が週刊誌記者にリークしたのでしょう。このようになるのは権力の近くにいることの驕りからくるのです。
 じつは、私は「小型本間」をたくさん知っています。「昨年までの意見とこんなに違うのか」「彼も偉くなったものだ」というように感じる人がいます。そのほとんどが本間さんと同じ軌跡をたどって堕落していっています。権力や霞ヶ関は本当に怖いところだと思います。本人の自覚がないうちに、取り込まれてしますのです。
このようになるのは人間が持っている性(さが)であって、これに打ち勝つには余程の自己規制力が必要なのであり、この規制力を働かせる人が人間として本当に立派な人と言えるのでしょう。

  • 田中尚輝 さんの日記
  • (その他)-(その他)
  • at 14時46分

シニアビジネスは男がつくる