NPO法人 日本ゴールド倶楽部 の新着情報

2018年09月05日

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NPO法人 日本ゴールド倶楽部 の仲間たちの日記

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2007年01月22日

「ゆとり」ビジネス

愛知県長久手町において、吉田一平さんが「ゴジカラ村」というユニークな事業展開をしています。事業体としては社会福祉法人、NPO法人、学校法人、株式会社(「役場株式会社」という会社名前です)などが、幼稚園、福祉総合学校、老人ホーム、デイサービス、若い女性も住むアパート、喫茶店、古民家を移転してのたまり場など総数22事業を経営、運営しています。
「ゴジカラ村」というのは、「5時から」という意味で「できる人がもてはやされる5時までのせわしい流れではなく、子どもやお年寄りのように自由にゆったりと過ごせる5時からの流れを大切にしたい」というコンセプトで作っています。すべての施設は雑木林の中にあり、それまで立っていた木が優先され建物の天井に穴があけられ、そこから木の枝が顔を出したりしています。
幼稚園の場合についても年齢別のクラスわけではなく、3,4,5歳を1クラスの縦割りにし、年長者と年少者が助け合ったり、喧嘩をしながら遊んでいます。子どもたちを評価する「ものさし」はできるだけ少ないほうがよい、といことで特別のカリキュラムはなく、子どもたちは木登りをしたり、傾斜地で遊んでいます。
 「ゴジカラ村」のコンセプトは、「能力価値から存在価値へ」「不便で煩わしく手間隙かかる暮らし」「決して快適ではなく、揉めごとが多い暮らし」「向こう三軒両隣・隣組・長屋住まい暮らし」ということです。
 この現代離れした住宅と施設群の人気は高く、経営側が意識したのではないのですが、デイサービスの2階につくったアパートに若いOLも入居しています。1階の高齢者とのコミュニケーションが最初はうまくいかなかったのですが、この関係をよくしたのが犬や猫などのペットです。この世話を通じて、50歳以上も違う人々が交流しています。
 このゴジカラ村は、シニアビジネスもヒントを与えてくれています。人生は長いのだから「そんなに急がないで」「ゆったりした人生を楽しもう」「落ちこぼれがない共同体」というようなコンセプトの商品やサービスに注目すべきではないでしょうか。高度経済成長のあとに、ことに年金生活に入った人々には人生を急がなければならない理由がないからです。スローライフ・スタイルが狙い目の1つではないでしょうか。

  • 田中尚輝 さんの日記
  • (その他)-(団塊世代)
  • at 18時41分

シニアビジネスは男がつくる