企業側の方が今後の事業展開において、NPOと提携ことが多くなってくると想定できます。そのときに留意していただきたい点について何回かにわったって書きます。
NPO法人の設立は、世のため社会のためのものであって利益をあげることを目的としたものではありません。ですから、企業サイドから考えれば「こんなに利益があがるものなのに」というようなことに振り向きもせずにお金にならないことに一所懸命であることがよくあります。つまり、NPOはミッション(社会的理)の実現のために活動しえちるのです。この点をまず理解することがNPOとのつきあいの最初です。
これまでの社会はお金優先の社会であったのですが、それだけでは人間として充実して生きるためには「何か欠けている」という発想がNPOに参加している人にあるのです。その「何かの価値」を探す場がNPOであるのかもしれません。企業の退職者の多くがNPOへの参加をめざすのも、企業時代においてはできなかったことに挑戦してみたいということがあるのでしょう。
ですから、企業側がNPOとつきあうためには、最初にそのNPOが何を目指しているのかを真剣に理解していくことからはじめることなのです。
その上で、そのミッションの実現に近づくために無駄な努力を注いでいる団体が多くあり、こうした点は企業のマネジメント能力から問題点を提起するとNPO側は喜んで対応することでしょう。
- 田中尚輝 さんの日記
- (その他)-(その他)
- at 18時59分
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