私は介護系NPOの取りまとめをしていますが、すでにこの分野やNPO法人が約2000法人、事業所としては4000以上を展開しており、年間売り上げは600億円を超えていると想定できます。
その介護保険制度が本年の4月から、サービスの大幅な切り下げがおこなわれ、現場は大変に混乱をきたしています。そして、介護保険制度への信頼も揺らいでいます。
このような実態をみるときに、「要介護状態にならないことの重要性」を身にしみて感じます。社会のセイフティネットは必要であり、介護保険制度の改悪には疑問を持っていますが、他方において介護保険のお世話にならない人をどのようにつくりだすのかが重大な課題になっているわけです。
この際に肝心なことは、要介護状態になる最大の原因である「生活習慣病」にならない、なっても悪くならないようにすることです。このための対策は、栄養摂取と運動をすることであり、自主的な努力で対応できるのです。ところが、「わかっていてもやめられない」というのが人間の常であり、栄養と運動を毎日十分にできるようにするのか、ということです。このためには、自分を励ますための記録や専門家からのサジェスチョンがあれば持続することの支援になるでしょう。
私も血糖値が高く、また、昨年末には椎間板ヘルニアになるなど生活習慣病の持ち主であり、他人事ではありません。この市場には3000万人程度が存在するわけで、大きなマーケットです。
このマーケットを具体化するためには、食事を写真にとって送信する、血圧の測定値を専門機関におくるなどの仕組みができあがっていますが、どれもうまく機能しているとはいえません。
このたび発足して、私が専務理事をしています「地域創造ネットワーク・ジャパン」には3000団体と30万人の団塊シニアがいますので、このメンバーをターゲットとした健康維持プログラムの開発を手がけていこうと思っています。
- 田中尚輝 さんの日記
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- at 19時11分
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