私がシニア団体と協力しながら、団塊シニアを対象にした地域創造ネットワーク・ジャパン(地域創造ネット)をつくりつつありますが、この主要な事業は、全国各地に「地域センター」を設置し、そこがワンストップサービスの拠点になるようにすることです。ワンストップサービスとは、そこにいけばすべてのサービスが用意されており、問題の解決がはかれるということです。この点に注目があつまっており、本日(5月8日)付け読売新聞においても生活面で大きく紹介されています。
ところで、人々の要求には二種類あり、一つは自身が困っていることがあってその解決をしたいということです。もう一つは、自分の持っている能力を生かす場が欲しいということです。じつは、「困っている人を応援します」「人を助ける人を募集しています」ということを公募しますと圧倒的多数は後者の助ける人が名乗りをあげます。
このことは困っている人がいないのではなく、「助けてください」となかなか手をあげにくいこと、また、助けるといっている団体を見極めることが必要ですからすぐには手をあげないのです。
これに対して、困った人を自分のできる範囲で応援しょうという気持ちは多くの人がもっていますので、自分の能力や時間を必要とする人があれば可能なかぎり手助けをしよう、ただし、その相手を自分では探すことができない、あるいは、そこまでするのは面倒だ、ということです。
じつは、ワンストップサービスの基本はこの二つにわかれる人々をマッチングすることなのです。その上に、行政サービスや民間サービスなどの外の
というサービスを組合わせて必要な人の状況に応じて提供できるようにコーディネイトすることなのです。
このように簡単なことがなぜ日本においてできなかったのでしょうか。それは行政の縦割り、企業生産における分業主義によるものなのです。この方式では、「こでは、これしかしない」と決めていますから、それ以外を拒否
ところが人間の存在は総合的であり、役所の縦割りに合わせて生きているわけではなく、企業の生産工程に合わせて生活しているわけでもないのです。したがって、ワンストップサービスが必要になり、この実践はNPOがもっとも向いているのです。なぜなら、このコーディネイトには、行政、企業、NPOのサービスをすべて、当事者にとってよいようにつながなくてはならないからです。その上に、「自分の能力を活用してほしい」ですから、縦割りと分業の世界にいる行政や企業ではできないわけです。
地域創造ネットは、これを全国各地に「地域センター」をつくり、実行していきます。企業もこの地域センターとリンクすることによって売り上げを上げられるようになるわけです。
地域創造ネットの設立総会とパーティは、下記のように開催します。ぜひお越しください。
【日時】
5月22日 15:00〜15:40 設立総会
16:15〜18:15 記念フォーラム
浅野史郎(前・宮城県知事)
落合恵子(作家)ほか
18:30 交流パーティ
【場所】
霞ヶ関ビル 1階 ホール(パーティは33階、東海大学交友会館)
【連絡先】
地域創造ネット事務局:03−5414−2795
- 田中尚輝 さんの日記
- (その他)-(その他)
- at 19時04分
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