先日レンタル店で1978年のヒット曲だけを集めたCDを借りてきた。
78年は私がちょうどラジオを聴き始めた頃(12歳)で、ピンクレディー・渡部真知子・アリス・山口百恵等懐かしい曲が収められている。私の親の世代が演歌を懐かしむように、いよいよ私もヒットチャートより懐メロ鑑賞の方が心地よくなってきた。ついでにこのシリーズの洋楽版もあって、こちらはビージーズ・ビリージョエル・アバなんていうアーチストが収録されている。親世代の懐メロ=演歌と比べるとずいぶん雰囲気が違う気がするが、まぁ時代が移り変わるのだから懐メロも様変わりするのも当然か。
ひとつ面白い点はこのCDのシリーズが、60年代から始まって年刻みに90年代まで、幅広い年代にわたってリリースされていることだ。例えば1962年に20歳だった人は今64歳、1995年に15歳のだった人は今26歳である。このCDシリーズは20代〜60代という幅広い年齢層を対象に同一のパッケージで発売されていることになる。時代の別はあるにせよ若年から団塊世代までが同じ線上の顧客としてとらえられている。このターゲットには演歌世代とフォーク世代ほどの断絶はなく、カラオケなどの世代間交流もあって、こういう多世代を同一線上にした商品群をリリースできるのかもしれない。
海外のカルチャーに触れる機会も含め、団塊の世代あたりからは現在に繋がる文化の多様性を享受し始めた世代で、ある部分では、今、多世代型の商品を最も企画しやすいタイミングなのかもしれない。
- 鏡渕 敬 さんの日記
- (その他)-(その他)
- at 18時36分
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