特定非営利活動法人 市民フォーラム21・NPOセンター の新着情報

2006年08月15日

成果をだすことができるNPOが求める人材

 7月22日就職説明会をおこないました。これまで全国公募はおこなってきましたが、就職説明会は市民フォーラムにおいて初めてです。NPOでおこなう就職説明会の記念すべき第1歩となるでしょう。参加者は10名でした。8月に入り、面接をおこない、既卒者3名、新卒者1名の採用をきめました。総合職として期待できる人材、一般職として即戦力となる人材が集まりました。

 市民フォーラムは来年組織となり10年となります。これからの成熟社会を拓き、新たな社会システム構築に向けて、NPOへの期待が高まっています。「NPOはその期待に答えることができる組織となっているのであろうか。」それは中間支援組織である私たちに問いかけられていることです。セクター全体に決定的な成果をだすことができる組織となるためには、目標を設定し、目標達成のために、組織としての効率性を重視し、専門性が必要となっていきます。

 一般にNPOの運営はフラットな組織を好み、スタッフの自主性を重んじ、ボランティアの支えによって成り立ってきました。しかし、活動の成果を目指す以上、営利ビジネスと同様に、事業計画、マーケッティング、営業、交渉などが必要になってきます。目標を達成するにはすぐれた人材が必要です。組織として効率性を重視し、専門性の高い人材を歓迎します。

 市民フォーラムは、第2ステージへと、大きく踏み出そうとしている時です。まずは、その原動力となる潜在力のある人材を確保します。組織として偉大なミッションがあり、その目的達成にふさわしい人材を選びます。それは、すぐに組織の戦力になるという視点だけでなく、その人が有する潜在力がもっとも重要です。そして、組織としてまさに第2ステージへと踏み出している、じりじりとした、しかし一歩一歩確実な活動を組織の一員として体感し、私たちが有する教育プログラムとともに成長を促していきます。

 未来の社会を切り拓くことは決して安易なことではなく、安穏とした組織でその役割が果たせるのでしょうか。NPOは先駆的な活動を実践していく組織です。「NPOのチャンス」という言葉を耳にしますが、チャンスは転がり込んでくるわけではありません。チャンスをいかす潜在力を持った人材が組織に内在し、チャンスをつかみ、一人一人が専門性を活かして、社会を変えようとする動き、努力を続けることです。

 頂点にある組織よりも、新しいセクターで新しいチャレンジの原動力となりうる市民フォーラムでの経験は、たぶんたやすく経験できるものでなく、市民フォーラムの若いスタッフは次の社会を支える人材となりうると予感しています。



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