はじめに

日常の事務局の様子から

試行錯誤の毎日からの具体的なマネジメント実践論

平成17年8月市民フォーラム21・NPOセンター事務局長に就任いたしました。1998年NPO法が成立、その存在や意味すら理解されなかったNPOは2006年3月末にその法人の数だけでも約2万7千となりました。すでに私たちは次の社会をみることができており、社会を変えるために、先駆的に活動するNPOへの期待は高まりますが、その実態はどうでしょうか。「NPOはボランティアの活動であり、とても大変そうである」「NPO活動は限界ではないのか」、私が市民フォーラムで活動を始めたと地元の議員や職員に伝えれば、NPO活動促進条例を定めている基礎自治体にもかかわらず「奉仕活動ご苦労様、がんばってください」というメッセージがきます。このような誤解はNPOの実態を反映しているともいえます。NPOはどれくらい社会の中で役割を果たすことができるのか、その言葉はわたしたち自身に問いかけられていると思います。市民フォーラムでは9月に中期ビジョンを策定いたしました。組織としてミッションを明らかにし、そして実現可能なビジョンを設定し、社会変革のために確実な活動をしていきたいと考えます。私は、企業・行政・市民すべてのセクターにおいて活動をしてきました。なかなか変わらない社会に対し、落胆が無気力を呼び起こします。それでも、なんどもなんども立ち上がり行動をします。私は、市民フォーラムでの活動が、これまでの人生の中で自分の力を活かし、共感できる仲間とともに、個人ではなく組織として最大の力が発揮できる場所であると思っています。それゆえに、柔軟で機敏な事務局運営ができる体制にするとともに、組織の健全性を保つための体制づくりもおこなっていきます。現在フルタイムの有給職員が9名ショートタイムを含めると16名の有給職員がいます。フルタイム職員のうち20代が5名です。次の社会を担う若者が、毎日たゆまぬ努力をしています。事務局の執行責任を果たしていくために体制を強化し、人材養成をしていきたいと考えています。中間支援組織は次なるエポックへと挑んでいくべき時期です。その節目において、東海3県広く活動展開をしている市民フォーラムの事務局長という責任の重さに身の引き締まる思いです。行政でできないこと、企業でできないことを先駆的に、果敢に取り組んでいくNPOですが、その経営はたやすいことではなく、事務局長となり、日々感じていることは、非常に多くの知識や情報が必要であり、知恵と工夫、努力と忍耐の毎日であり、勇気ある行動力が求められます。さらに、中小企業の社長のような経営センスが求められます。そして確かなミッションがあるからこそ、NPO経営の方向性を誤ることなく突き進むことができます。私が日常体験していることがNPO経営の理論を地域社会とい現場に引き寄せ、具体的にNPOの経営をどのようなおこなっていくのか、日常的に発生するさまざまな問題の解決法をケーススタディとして考えていただきたいと思い、このブログをつくりました。


特定非営利活動法人 市民フォーラム21・NPOセンター の仲間たちの日記

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