3月24日。前日までの好天とはうってかわって、その日は朝から雨が降る肌寒い日となりました。にもかかわらず、開場30分前には受付ロビーは人で一杯になり、予定よりも20分早めて開場しました。
定刻の1時30分。ほとんど満席状態の会場に、緑色の制服に身を包んだ陸上自衛隊第4音楽隊の壮麗な演奏が流れはじめました。九州の民謡、戦時歌謡、中村八大メドレー、美空ひばりメドレーと懐かしいメロディーが会場を包むと、高齢者が大半を占める観客の目から涙がこぼれていました。
第2部では、映画「千の風になって」を上映しました。小児ガンで長男を亡くした母親、家庭内暴力で母親を自殺に追い込んだ娘、すい臓がんで夫を亡くした妻の3つのエピソードを描いたこの映画は、新潟放送のラジオ番組が死者への手紙を募って放送したことがきっかけとなって製作されました。
この映画を通して、亡くなった家族や知人の想い出が重ね合わされ、老若男女を問わず、目頭を熱くする人が多くいました。
今回の「そよかぜ祭り」のテーマは「心をきれいにする」。殺伐とした事件、事故が続くなか、少しでも心を美しく保ちたいとの願いで企画しましたが、その狙いは入場していただいた方々に十分通じたような気がします。
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