田中尚輝 の新着情報

2006年12月27日

NPOである意味を問い直そう。年の瀬にあたって

 皆さま
 今年もお世話になりました。私の今年の大事件は「地域創造ネットワーク・ジャパン」を発足させたことです。これは、いろいろな団体のネットワークですので、来年度は私個人の役割は低くなると思います。
 さて、今年最後のNPO法人市民福祉団体全国協議会のFax通信を発行し、下記の原稿を掲載しました。市民協は月間3回Fax通信を発行しています。これによって、介護系NPOの連携が図れています。情報の共有はNPOにとって欠かせないものですね。
 よいお年をお迎えください。

【市民協Fax通信・12月25日号】
 あわただしく年の瀬が迫り、新しい年に向かっています。今年も、皆様の熱いご支援をいただき、市民協も精一杯の活動をしてまいりました。
 さて、本年を閉める時期にあたって、「NPO」である意味をもう一度確認し、新しい年を迎えましょう。
 ?NPOの本来事業は、「世のため人のため」の活動です。これが主要な事業であり、この本来事業に介護保険事業を位置づけている場合には、営利事業者とどのように違うのか、どのように質が高いのか、を明確にする必要があります。それも、リーダーがわかっているだけではなく、一人ひとりのメンバーに理解され、現場で実践されていることが必要です。
 ?介護保険事業のサービス時間以上に助けあい、ボランティア活動時間を確保しよう。
 NPO法上では、介護保険事業を本来事業として位置づけてもかまいませんが、これは税制上の収益事業であり、介護保険事業だけであれば営利企業で実施できるわけですから、わざわざNPOで実施することはありません。ですから、介護保険事業は制度内のサービスであり、NPOの存在理由は制度外(枠外)サービスにあるわけです。介護保険事業のサービス提供時間と少なくとも同程度、できればそれ以上の助けあい、ボランティア活動をするようにしましょう。
 ?介護保険制度を本来の姿に戻そう。
 本年からの介護保険制度の改訂は「改悪」といえるもので、要介護者本人にとっても事業者にとっても厳しい内容になっています。それだけではなく、介護保険制度の根幹である「自己決定権」についても否定する動きになっており、立法の理念から離れていっています。
 NPOは、要介護者の利益、そして、日本の福祉制度を発展させる観点、事業者の環境を守る役割を果たさなければなりません。NPOは自分の団体だけのことを考えているのではなく、世のため人のために社会を変える役割があるのです。新しい年には、介護保険を原点に戻す運動の牽引車になりましょう。


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