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2008年12月27日

 少し早い年賀状

 私が理事をしている長野県NPOセンターでは、毎年理事が「大年賀状」を書くことになっている。私の「大年賀状」である。

 昨年(08年)は何とも閉塞感が充満した年であった。朝、ニュースを見て自宅を出る時に何とも重苦しい感じになっていることがよくあった。理由は、はっきりしていて、政治の無力さ、政局展開が進まないこと、そして、アメリカに発した不況の到来である。この不況はずいぶん長くかかるように思うし、年の瀬に寒空に放り投げだされる人々のことを考えると何とも心が重い。
 このような状況を払拭するために09年には、どのような対応をすればよいのであろうか。まず政局についてはどのように麻生内閣があがいてもこの9月までには解散せざるを得ない。その後の政権がどのようになるかわからないが、閉塞感をふっきれる環境を迎えることができる。
 次に、経済問題であるが、これは原理的な立て直しが必要だ。外需に頼るのではなく、内需型にすること。そのためには、まず第一次産業・農業の立て直しだ。自給率を70%程度にすることにエネルギーを注ぎ、贅沢な生活をしなければ安心して生活できる基盤をつくることである。第二次産業は自動車や電機の輸出産業だけではなく、省資源と環境改善産業への切り替えである。この点はオバマ大統領に負けずに集中しなければならない。そして、社会保障・福祉システムの立て直しである。
 以上のような転換にあたって、NPOの役割はきわめて重要である。まず、NPOはこうした転換にあたってのオピニオンリーダーにならなければならない。そして、転換する産業の担い手の一部にもならなくてはならない。社会福祉に関して言えば、「補完性の原理」を実践し、制度の安定と同時に制度に頼りすぎない生活の仕方を作り出さなければならない。
 私は、08年に長野NPOセンターの事業として県内の7団体を昨年度に2回訪問させてもらいコンサルティングをした。いずれも素晴らしい団体であり、成長できる背景と実力を持っていた。09年はそうしたNPOが力を合わせて本物の社会を作り出す動きのスタート台に立つ年である。


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