田中尚輝 の新着情報

2009年01月01日

闘争心湧く09年 謹賀新年

 09年になって、私はむらむらと闘争心が体の中心からおこってきています。
 08年12月31日に兵庫の介護系NPOのリーダーである久恒さんに「話がある」と呼び出されました。その内容は「2兆円もの国民給付金を出さずに雇用政策につかうべきだ。民主党の国会議員にもいったが反応が悪い。田中さん、ナントカできないか」というのです。私はまったく同意見で、新年早々から、このことで動く準備をしているので「プロジェクトを手伝って欲しい」といいました。
 いま、日本社会は急坂をすべりおちるような状態です。これにたいして、NPOが何らかの役割を果たせないとしたら、その存在意義が問われることになります。
自らのアイデンティティをかけて、新年から闘争心を高めて取り組みます。
 以下、社団法人長寿社会文化協会(WAC)の解放『ふれあいねっと』への新年の寄稿です。

出番だ!WAC。
    田中尚輝

【WACの課題:人づくりとシニア世代の活躍】
 昨年は社会全体に閉塞感が鬱積した年として終わりました。経済環境から考えると少なくともこの雰囲気が数年間は続くことになりそうです。また、同時に日本の民主主義の未成熟さもあって、政治状況も出口のないことが重なってより重苦しいものになっています。
 こうした中で、WACは設立20周年を迎えたわけです。WACも必ずしも順風万帆で発展してきたわけではありません。かつてはシニア団体のもっとも先進的な立場を確保してきたWACも20年間がたち、事業や組織に錆ついてきたところも多く見受けられます。歴史があるだけに転換が難しいという組織を襲う必然的な逆流にも遭遇しています。
 しかし、私は思うのです。いよいよ「WACの出番が来た!」と。なぜなら、日本社会の進むべき方向ははっきり見えており、その中でWACの存在意義ははっきりしているからです。そこにハンドルを思い切ってきればよいのです。
 日本社会の進むべき道とは、「ポスト産業社会」を早急に具体化することであり、言い換えれば「お金」や「効率」を中心とした社会から人間を大切にする社会に大転換を図り、再編成するということです。外需に頼るのではなく、内需を軸に経済・社会体制を組み替えるということです。これを具体化して言えば、産業では農業、環境産業を重視し、セイフティネットとして社会保障・福祉をしっかりしたものとして構築するということです。鉄や自動車という重高長大や石油産業に頼る時代ではなくなったのです。
 こうした中でWACの果たすべき役割は何でしょうか。
1.人づくり、研修に特化した事業展開
 新しい時代には、その時代に合う人づくりが必要になります。WACは、これまでホームヘルパーや介護人材、うらしま太郎(高齢者疑似体験)や認知症疑似体験に50万人を超える参加者を得ています。
 こうした過程において蓄積したソフトをWACは今こそ生かすべきです。09年度は、これまでのWACの集大成の人づくり・研修プログラムを発信させます。  
 そして、これをWAC本部だけの事業ではなく、全国のWACを支えてくれている人々との協同作業として進めます。また、他の有効団体が実施する研修プログラムと連動させ、世界の中の日本社会に必要な人材育成を行います。
2.団塊とシニア世代
 新しい時代をつくりあげるのは、それを推進するエネルギーをもった社会的な勢力が必要です。これが、WACが設立時から指摘してきたシニア世代であり、この世代に団塊世代がどんどん入ってきており、この世代が急速に膨らんでいるわけです。WACはシニアの社会参加をテーマにしており、ここにおいても長年の蓄積があります。
 能力のあるシニアが自分の力を思いっきり出して他者と自分のために世の中をよくしていくために汗を流しましょう。その先頭にWACは立ちます。

【WACがシニア・ネットワークの軸】
WACは自らの体制を立て直しつつ、シニアの中心的な勢力として前進していくことです。最近のWACの取り組みでいえば、3年前からの千葉県の指定管理事業者の確保(福祉ふれあいプラザ)を確保し、本年度からは「無料職業紹介所」の資格を確保し、港区のこの事業を受託しました。このことは、公的な業務を受託することによって、市民の立場から「公益」を実行できるようになりました。
 ことに無料職業紹介所を確保したことは、現在の失業者への職の提供能力を問われることになります。私たちは新年早々この活動を開始します。WACは介護系NPOにも関係があり、ここにおいて1万人以上の雇用の場を確保することができます。その中軸にWACがいるのです。
 つぎに、日本における痴呆症についての最高の権威である長谷川和夫会長、元スェーデン大使であり日本社会のあり方を鋭く説く藤井威男理事長を指導者としていることも有利な立場です。一方において、コミュニティカフェの提案が広がりつつありますが、これは痴呆症の人々も安心してくらせる地域社会づくりの具体化であり、また、人間らしい社会をめざすためにはスェーデンでの実験が重要な教訓になるでしょう。
 そして、これまでの会員の活動の蓄積の上に、シニアを主要な対象にした人づくり・研修を実施することによって、20周年から30周年への10年を駆け抜けましょう。日本社会にとって、WACの存在と活動が意味ある時代へ入っていくのです。


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