田中尚輝の本
私の著作
それぞれの著作についての問題意識
はじめに【なぜ、本を書くのか】
本を書くのは、「わかった!このことを多くの人に伝えたい」と思うときです。そして、このことは大勢の人から同じ質問をうけるときです。同じよう返事をするものですから、まとめて本にしておこうという気になります。私の著作は、そうして生まれたものです。
『高齢化時代のボランティア』
高齢者は「重要な社会的な資産」と初めて指摘(岩波書店、1994年)
阪神・淡路大震災の前年に長い間の想いをまとめ、今後の高齢者問題の方向をまとめたものです。私が高齢者問題について本格的にまとめた最初の本です。有償ボランティアの論理化、NPO法の必要性を訴えています。
新しい指摘であったためか、たくさん売れて9刷までいきました。
『市民社会のボランティア』
時間預託制度を活用したボランティア活動を(丸善書店、1996年)
この当時、私はさわやか福祉財団(堀田力理事長)のお手伝い、ことにボランティア団体の設立を担当していました。さわやか福祉財団では「ふれあい切符」といっているのですが、時間預託を活用することを武器にボランティア団体をつくろうとしていました。その当時に時間預託の歴史や理論をまとめたものです。
『ボランティアの時代 NPOが社会』を変える』
ボランティアの時代からNPOの時代へ!(岩波書店、1998年)
私の念願であったNPO法が1998年に成立しました。3月に法律が制定され、その年の12月1日から施行されました。この本の初版は、98年7月であり、多分法案が通過した時点ではほぼ原稿が仕上がっていたのだと思います。また、その前年に介護保険法が成立しており、この2つの法律をどのように活用するかが問われる段階になったわけです。本書に帯には岩波書店編集部の坂本純子さんが次のように書いてくれています。「NPO法、介護保険法が成立した今ーー何が始まるのか?何が可能になるのか?」
あわただしい中で書いたものですが、日本的な福祉制度(社会福祉法人制度)あんどを歴史的に押さえて、新しい市民公益であるNPOが何をするのかをまとめています。
『実戦!NPOマネジメント』
NPOを作った!では、それをどう発展させるか?(発行:NPO法人子ども劇場全国センター、発売:学陽書房 2002年)
各地でNPO法人が生まれてきました。しかし、その活動を発展させるのは簡単ではありません。どうすれば団体の運営がうまくいくのか、という勉強会に私はかり出されることになります。
この本は、子ども劇場福岡県センターで4回にわたる勉強会の講演録をベースにまとめたものです。
『NPOビジネスで起業する!』
NPOをつくって、そこで生活しよう!(学陽書房、2004年)
NPOがたくさん生まれてくるのですが、そのいづれもが資金不足に悩んでいます。NPOを立ち上げるときの事業計画のたてかた、飯を食えるNPOにするためにはどうすればよいのか、について書いています。
本書はNPO本であるにもかかわらず書店によってはビジネス本のコーナーに置かれて善戦しています。アマゾンではNPO部門で1年近くも売り上げの10位以内に入っています。
『団塊シニアのNPOビジネスが社会を変える!』
好評!発売中
2007年問題が喧伝されています。私は日本版AARPの形成をライフワークにしていますが、いよいよその最終的な具体的な動きをはじめる段階になりました。その組織は「地域創造ネットワーク・ジャパン」といいます。この形成のために本書をまとめました。4月25日ころには書店にならびますので、お買い求めください。