今回は早稲田大学大学院の方々に『「地域子ども教室」がもたらしたもの~中野区でのフィールド調査を通して~』というテーマでお話していただきました。
今回の様子を、埼玉純真女子短期大学専任講師の鈴木智子さんに報告していただきました。
『「地域子ども教室」は文部科学省の「地域子ども教室推進事業」を受けて、3ヵ年事業として開始され、報告者は実行委員・コーディネーターとして関与し、本年度が終了年にあたるため3年間の実績をまとめられたそうです。これまでの成果としては、地域全体の協力を得ながら地域主導での活動が多くみられ、事業終了後も継続していく団体があること、また年齢や世代を超えたかかわりが多く築かれていることなどが挙げられました。一方で、他団体や学校・児童館とどのようにネットワークを形成していくかが今後の課題として指摘されました。参加者からは教室への参加者の年齢の違いによる参加内容の違いへの対応や次世代育成を見据えた計画などが指摘されました。また三年計画で実施されたが、将来のことを考えた場合十年単位で計画を進めていく必要があるなどが話し合われました。行政から数年単位で事業が降りてくるなかで、<子どもの生活圏における発達保障>を常に念頭に置きながら、地域でのネットワークの充実を図りつつそれぞれの地域づくりを目指すことの重要性と難しさを考えさせられる研究会でした。』
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