4月22日発売の『団塊シニアだから成功する!NPOビジネス』の「あとがき」の抜粋です。
団塊の世代に意味があるとすれば、その人々がもつ能力を最大限発揮し、個人的に充実した人生をおくりつつ、社会を良い方向へ変え、改革・発展させていくことにならなければならないのではないのでしょうか。このためには団塊の世代の過去における「罪と罰」にもふれ、また、将来への期待がどのように膨らむのかを明らかにすることが重要なのです。
ところで、私は元気シニアに注目して二五年にもなりますが、いよいよ潮が満ち、この人々が大活躍する時代にはいりました。この間の想いをすべて集約したのが本書です。そして、その論理化のベースにあたっているのが社団法人長寿社会文化協会(WAC)の活動です。この組織は私を含む四人で設立したものですが元気シニア団体の草分けとして大きな役割を果たしてきました。
本書はそこでの体験に裏付けられたものですので、執筆にあたってはWAC理事であるつぎの三名の方に本書の原案の段階で貴重なサジェッションをいただきました。まず、長澤哲夫さんは私が最初にお目にかかったときには経済企画庁(現・内閣府)の幹部でWACが社団法人と許可をえるにあたって貴重な助言を得ました。彼がいなければWACの社団法人化は無理だったでしょう。そして、澤登信子さんにはWACの任意団体の設立総会の直前にAARPとの付き合い方や事業展開の方法について提言していただき、いまでは新生WACの発展のために大きなエネルギーを発揮しています。また、現在は理事をしている水野嘉女さんはWACが社団法人になった数人の事務局職員しかいなかった時代からの職員として献身的な努力をおしますに、主に会報『ふれあいねっと』の編集長として活躍をしてきました。
そして、私のように全国を飛び回っている活動家がこのような著作をしあげる作業ができたのは、日常的に在籍している市民福祉団体全国協議会の事務局のみなさん、また、ともに活動を進めているさわやか福祉財団、NALC、ワーカーズ、NPO事業サポートセンターの中核みなさんのご協力のおかげです。そうしたさまざまな人々の顔が浮かびます。そして、このような親しい人々と一緒にいま「地域創造ネットワーク・ジャパン」の設立準備に忙しい毎日を送れる自分を幸せ者だと思っています。
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